雨に咲く花

本日午前、ここ東海地方が梅雨入りしたそうです。午前中はしとしとと、夜になるとポツポツと雨音が聞こえるくらいの強さで降っています。午前中に出かけた、とある道沿いに、たくさんの紫陽花の花を見つけ、思わず車を停めて写真におさめました。時々通る道なのですが、そこにこれほどたくさんの紫陽花が育っていることを今日まで知らず、うれしさで目が覚めるような思いでした。

紫陽花の花色は、土の酸度によって決まる、というのは聞いたことがあります。土を酸性にすればアルミニウムがよく溶け、アントシアン系色素と結合して青花になり、中性?弱アルカリ性の土壌ではその結合が起こりにくくなるため、ピンク花になるそうです。色を変えるゆえに、

「昨日今日あすと移らふ世の人の心に似たるあぢさゐの花(佐久間象山)」
「紫陽花やきのふの誠けふの嘘(正岡子規)」

など、移り気な心の例えとして歌に詠まれることもある紫陽花。しかし、紫陽花は気まぐれではなく、土壌の酸度に忠実に咲いているのです。それぞれの花が素直で繊細に発色するからこそ、今日の紫陽花のように全体で絶妙な色彩を作り出しているのになぁ、と紫陽花に味方したくなるような美しい光景でした。