雨に咲く花

本日午前、ここ東海地方が梅雨入りしたそうです。午前中はしとしとと、夜になるとポツポツと雨音が聞こえるくらいの強さで降っています。午前中に出かけた、とある道沿いに、たくさんの紫陽花の花を見つけ、思わず車を停めて写真におさめました。時々通る道なのですが、そこにこれほどたくさんの紫陽花が育っていることを今日まで知らず、うれしさで目が覚めるような思いでした。

紫陽花の花色は、土の酸度によって決まる、というのは聞いたことがあります。土を酸性にすればアルミニウムがよく溶け、アントシアン系色素と結合して青花になり、中性?弱アルカリ性の土壌ではその結合が起こりにくくなるため、ピンク花になるそうです。色を変えるゆえに、

「昨日今日あすと移らふ世の人の心に似たるあぢさゐの花(佐久間象山)」
「紫陽花やきのふの誠けふの嘘(正岡子規)」

など、移り気な心の例えとして歌に詠まれることもある紫陽花。しかし、紫陽花は気まぐれではなく、土壌の酸度に忠実に咲いているのです。それぞれの花が素直で繊細に発色するからこそ、今日の紫陽花のように全体で絶妙な色彩を作り出しているのになぁ、と紫陽花に味方したくなるような美しい光景でした。

芒種

教室の様子 楠々社6月6日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」にあたります。芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など、穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われているそうです。「芒」の意味を調べてみると、「イネ科の植物の花についている針のような突起のことで、『禾』とも書く」、とありました。なるほど、のぎへんの漢字に、穀物に関するものがいくつもあるのはそういうわけなんですね。稲、種、穂、穀、穫…
梅の実が青から黄色に変わり、かまきりや蛍が現れ始める頃でもある、ともありました。教室の休憩時間に、蛍を見たことがあるかどうかを小・中・高校生の生徒さんたちに聞いてみたところ、見たことがない人がほとんどで驚きました。蛍は、梅雨前のこの時期の風がなく、蒸し暑い日の夜に、より多く見ることができます。今年は蛍を探しに出かけてみるのはどうでしょうか。

教室の様子 楠々社

教室の様子 楠々社

お花と緑のプレゼント

フウチソウ教室の様子 楠々社先日クレマチスを届けてくださった生徒さんが、今日もご自宅のお庭で育てられた綺麗なお花と、鉢植えの「フウチソウ」と「クリスマスローズ」を届けてくださいました。
お花は早速教室内に、鉢植えは教室の入り口に飾らせてもらいました。その鮮やかな色合のおかげで、教室の雰囲気がさらに和やかに、明るくなりました。

フウチソウを調べてみると、おもしろ
いことがわかりました。葉は、本来裏となるべく面の方が上(表)を向いており、表となる部分が下(裏)になり、表裏あべこべになっているそうです(葉の付け根あたりで表と裏が反転)。文字通り、ひとひねりある植物です。
クリスマスローズは、そろそろお花の時期が終わるそうなのですが、まだ最後のお花が残っている株をいただきました。先日のクレマチスと同じく、花びらに見えるものはガクだそうです。

フウチソウもクリスマスローズも、その生徒さんがご家族からの株分けを育てられたものをさらに株分けしてくださった貴重なものです。バトンを受け取った気分でこれから大切に育てていきたいと思います。

教室の様子 楠々社

小満

楠々社 教室の様子

今年は、5月21日木曜日が二十四節気の「小満(しょうまん)」です。
この時期、陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じ、天地に満ち始めるため、「小満」と呼ばれるそうです。楠々社のネムノキも、ここ1週間ほど目を見張る勢いで新芽を伸ばし、枝を広げつつあります。小満という節気名に納得です。

教室では大人の生徒さんも小中学生の生徒さんも、お互いの絵を見せ合いながら、絵を描く時間をそれぞれに楽しんでいただいています。万物の成長するこの季節、絵の上達にも絶好の季節ではないでしょうか。

クレマチス

生徒さんのお一人から、お庭で育てられたというクレマチスの切り花をいただきました。とは言えクレマチスというお花を知らず、調べてみたところ、
『クレマ』はギリシア語で『つる』の意味で、クレマチスは『つる性植物の女王』と呼ばれ、花が大きく観賞価値が高い品種の総称
と書かれていました。驚いたことに、この綺麗なピンク色の部分は、がくが色づいたもので、本来の花弁は持たないそうです。
何ごとも、調べてみるとちょっと人に言いたくなる発見があるものです。
まだつぼみがついた枝をいただいたので、これからしばらく楽しませていただけそうです。

素描教室の中も、生徒さんの作品や、いただいた様々な植物、モチーフなどでだんだん賑やかになってきました。各曜日の生徒さんが、毎回少しずつ変化する教室の様子に気付いて、楽しんでもらえたら何よりです。

お茶の緑

茶摘み

親戚のお茶畑で、一番茶の摘み取り作業を手伝いました。
摘みたての緑鮮やかな、やわらかい葉を広げると、なんとも言えないお茶のいい香りが漂い、深呼吸して綺麗な空気と共に吸い込みました。お茶の葉の色はその後の蒸す作業で、さらに鮮やかな緑色になります。その蒸す温度と時間によって、お茶の色は決まるそうです。お手伝いしながら「茶摘み」の歌を口ずさみたくなったのですが、残念なことに歌詞を忘れて冒頭の一節しか歌えなかったので、帰ってきて調べてみました。

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ

「八十八夜」とは、節分、入梅、土用、彼岸などと同じ雑節のひとつで、立春から数えて88日目、5月2日頃にあたります。”八十八”という字を組み合わせると「米」という字になることから、この日は農業に従事する人にとっては特別重要な日とされてきたそうです。
じきに本格的な夏に突入します。新茶をいただいて、この季節の変わり目を健康に乗り切りたいと思います。

端午の節句

一刀彫り兜夏のように、さんさんと太陽の降り注ぐ連休となりました。
「こどもの日/端午の節句」として祝われる5月5日。「端午の節句(たんごのせっく)」について調べてみました。
季節の節目となる五節句のひとつ。端午の端は「はじめ」という意味で、「端午」は5月最初の午(うま)の日のことでした。それが、午(ご)という文字の音が五に通じることなどから、奈良時代以降、5月5日が端午の節句として定着していきました。
鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾るのは江戸の武家社会から、鯉のぼりは町人文化から生まれた節句飾りだそうです。また、急に暑くなるこの季節は、昔から病気にかかったり、亡くなる人が多かったため、菖蒲湯に入ったり、ちまきや柏餅を食べたり、いずれも子孫繁栄、無病息災の願いを込めて始まり、今に伝わっているようです。
端午の節句は、子どもたちの健やかな成長を願い、お祝いする行事であると同時に、暑い夏の到来に向けて、心と体の調子を整える意味合いもあったのですね。

楠々社では、感性を育むため、季節を感じることを大切にしたいとの考えから、こうした季節の話題も発信していきます。季節に親しみながら、楽しく絵を描いていきましょう。

花冷え

お花とストーブ冷たい雨、曇りの天気が続いています。「花冷え」とはなんと的確な表現があるのでしょう。
そんな寒さですが、開校のお祝いに、教室の空気をふんわりさせてくれるような優しい色づかいのお花をいただきました。木があるアレンジメント、立体感があります。

今冬はもう出番が無いかな、と思っていたストーブにも、急きょ灯油をつぎ足し、火を入れました。こちらも教室をじんわり温めてくれます。効率的でなくても、使いこむほどに味わいが出てくるものが好きです。